A’leather のクロコダイルレザーを長くお使いいただくために

“「A’leatherを見て、初めてクロコダイルの手作り革製品が欲しいと思った」
そんな風におっしゃっていただくことがあります。

「A’leatherのクロコダイル(フランス産)」は、革の宝石と言われるクロコダイルの中でも特に希少価値が高く、まるで金のようにその価値を讃えられる逸品です。クロコダイルに馴染みのある方でも、A’leatherのクロコダイルを初めて手にするという方は少なくありません。

クロコダイルは楽しみ方も千差万別です。

ダイヤモンドのように繊細に手入れをしながらその輝きを楽しむ方

普段使いの中で少しずつ自分に馴染んでいく味わいを楽しむ方

お客様が実際にお使い頂いている商品を見ると、一つ一つ違った表情をしており、まるで持ち主の個性を表しているかのように感じられます。「大切に育ててもらっているな」と嬉しくなることもあります。

私たちの手を離れて商品がお客様の元に届いてからも、クロコダイル専門メーカーとして、初めてA’leatherのフランス産クロコダイルを使う方のためにお手伝いできることはないかと考え、クロコダイルレザーのお手入れ方法や注意点をまとめました。

お手入れの方法に絶対はなく、ここで紹介する以外にもさまざまな方法がありますが、A’leatherがクロコダイルにとって最適と考えることをご案内いたします。
ぜひご参考にしていただき、A’leatherのクロコダイル製品をより楽しむ一助となれば嬉しく思います。”

“<皮革製品について>
A’leatherで取り扱う皮革製品は、フランス産クロコダイル(Crocodile)、エキゾチックレザー、牛革など、厳選した高品質な素材を使用しております。

A’leatherでは「革に負荷をかけない」ことをポリシーとし、天然の革が本来持つ風合いを活かすため、過度な加工を避け、素材に適した良質な原皮を選んでいます。

これらの天然革は、動物の皮膚同様、水分や湿気に非常にデリケートで、使用方法によっては細かい傷がつくことがあります。水分・湿気・日光・使用中の負荷により、光沢の減少、色ムラ、変色、変形の原因となる場合があります。

A’leatherの皮革製品を長く美しくお使いいただくために、下記の特徴や注意点をご使用前にご一読ください。”

<水分について>
**クロコダイル(Crocodile)**は天然革の風合いを活かした素上げ染色の革を磨き、光沢仕上げを施しています。そのため、自然な輝きやしっとりした手触りに優れる反面、表面は非常にデリケートで、雨、湿気、汗などの水分や油分が付着したり、高温多湿な場所での使用や保管に弱い特性があります。

これらの環境下では、光沢の損失、色ムラ、シミ、色落ち、色移り、カビの原因となることがあります。また、水分が革表面に吸収されると表皮が膨張し、水膨れなどの原因となり、修理が困難な場合があります”

<表面の風合いについて>
天然素材の表面には、クロコダイル(Crocodile)特有の斑の内側にある穿孔という窪みや、生態傷・痕などが存在し、革によってはシワや色ムラのように見える箇所もございます。

自然本来の個々の素材感を生かすため、あえて均一になるような加工はしておらず、同じものは一つとしてありません。また、天然とはいえ池田工芸のクオリティーに満たない表面傷の革が混入しないよう、革一枚一枚を池田工芸の審査基準で検品したもののみを仕入れております。

万が一、お届けした製品に不明な表面傷が見られた場合は、サポートセンターへお問い合わせください。”

変形・変色について

・本革は、日光や蛍光灯などの光に照射したり、放熱器具や有機溶剤(シンナーやベン ジンなど揮発性溶剤周辺での保管)、塩化カルシウム系などの乾燥剤のご使用は、変色 や黄変、変形の原因になりますのでご注意ください。

・ご使用の中での強い圧力や摩擦、また財布へのカードや貨幣の詰め過ぎや、バッグへのお荷物の詰め過ぎなどは、革への負荷が非常に高く、表面の擦り切れ、型崩れ、色落ち、色移り、変色などを引き起こす原因になりますのでご注意下さい。 ”

金具、コバ塗りについて

・製品に含まれるファスナーや金具などの金属は、ご使用頂く中で経年変化によるメッキの摩耗、色の薄れが生じてまいります。また水分や強い圧力がかかると破損、変型、腐食が発生する場合があります。

・デザイン上、裁断した革の側面にコバ塗りという加工を施す場合があります。 材質の特性上、ご使用頂く中で摩擦による擦り切れ、ベタつき、ヒビ割れ、剥がれる事があります。服地などへの傷やシミになる恐れがありますので金属やコバ塗りに上記のような変化が見られた場合は、可能な限りの修理(状態により有償・無償)を承りたく思いますのでサポートセンターへご連絡ください。”

1.日常的なお手入れについて

汚れがついてしまったら?

革は、繊維が絡み合って構成されています。いわゆる多孔質構造のため、 汚れがついた時に内部に浸透していきやすいのです。内部にまで汚れが 浸透してしまうと、表面をどれだけこすっても汚れを落とすことができなくなってしまいます。 その場合、シンナーやベンジン等の薬品を使って汚れを落とす…という発想に なりがちなのですが、これはお勧めできません。なぜなら、それらの薬品が原因で 「シミ」になってしまう可能性が高いからです。

シンナーやベンジンを使って汚れを落とそうとすると、かえって汚れが繊維間に浸透してしまったり、革に含まれている染料などが移行してしまい、シミになってしまうのです。これらの薬品ほどではありませんが、水拭きもまた、同じような理由で シミや色ムラの原因になることがあるので、これもお勧めできません。”

まずは「から拭き」

汚れ落としの基本は、「から拭き」が良いと考えています。革にとって、水分や湿気は あまりよい影響を与えません。ですので、もし水分を含む汚れ(雨などの付着も含む) がついた時には、できるだけ素早く吸い取るように乾拭きしてください。

ただし、水分や湿気を嫌うから…といって、ドライヤーなどを使って高温で乾かすことは避けてください。革に熱を加えると、収縮したり、硬化したりする可能性があり、 劣化につながります。”

毎日かたちを整える

革は、一定の力が加わり続けると、そのとおりに形を変えていきます。これは良い特徴 とも捉えられますが、意図しない変形は見た目の美しさを損なうことが多いので、そう ならないように配慮することが大切だと考えています。 そこで、お財布などが「無理な力がかかった状態で、放置されていないか」ということを 少しだけ気にかけていただけると嬉しいです。たとえば、小銭の入り方。例えば、カード段。 あるいは、お財布などに固いもの、尖ったものが触れていないか。こうした要素は、革が 意図しない形状変化を起こしてしまう原因になります。

理想を言えば、毎日その日の使用を終えたら、「きれいな形」に整えて保管していただく のが良いと思います。たとえば革靴は、履き終えた後で、シューキーパーを入れて形を 整えて保管される方も多いと思います。それと同様に、お財布などの小物も、なるべく 形を整えて保管していただくことで、長くお使い頂けます。 また、使い方や大気の湿度によっては、使っているうちに革が水分を含んでいることがあります。 詰め物をして休ませることで、形を整えるとともに余分な水分を放出させる効果もありますので、 これもお勧めしています。詰め物は、白い紙が適当です。新聞紙などは、インクが付着してしまう 可能性があるので避けたほうがよろしいかと思います。”

2.長期間保管される際のご注意

長期間保管される際には、まず次のご準備をしていただくのがよろしいかと思います。
1.から拭きして水分や汚れを落とす
2.詰め物をして形を整える
3.不織布や布袋に入れる

つぎに保管の状況ですが、何点か注意していただきたい要素があります。
1.直射日光のあたらない場所であること
2.風通しの良い(空気がこもらない)場所であること
3.ビニル袋に入れるなど密閉した状態にしないこと

これらの要素は、それぞれ色あせ、変色、乾燥による劣化、カビなどの 防ぐために大切です。また、革製品同士あるいは革製品と合成皮革製品等が直接触れ合う状態での 保管はしないでください。それぞれの染料や仕上げ材などが移行して汚れやシミと なってしまうことがあります。一つ一つ、不織布等の袋にいれて保管して頂ければ 嬉しく思います。”

3.クロコダイルレザーでよくある質問
Q.手入れ剤(クリーナーやクリームなど)は何を使用すれば良いですか?

A.なるべく使用しないのが望ましいです。

グレージング仕上げのクロコダイルレザーの手入れにおいては、なるべくクリーナーやクリームは 使用しないほうが良いと考えています。それらの仕上げ材自身が、色落ちやシミの原因と なってしまうことがあるからです。お使い頂く中で擦れなど状態が気になる場合には、お手数ですが一度拝見し、ご相談の上で修理を承ることもできますのでサポートセンターへお問合せください。
Q.湿気を防ぐために、乾燥剤を使っても良いですか?

A.シリカゲル系の乾燥剤ならOKです

乾燥剤を使って湿気を防ぐこと自体は問題ありません。ただし、使用する乾燥剤の 種類にはご注意下さい。

塩化カルシウム系の乾燥剤は、大気中の水分を吸収し続け、液状になります。それが 革に付着すると、革遷移を変質させ、ケロイド状になってしまうことがあります。そのため、 塩化カルシウム系の乾燥剤はさけ、シリカゲル等をお使い頂くことをお勧めしています。

なお余談に近いのですが…塩化カルシウムは融雪剤としても使用されています。そのため 特に寒い地域では、濡れた床やマットなどの上に皮革製品を置かないこと、また雪道の 泥はねが付着しないようご注意いただいた方がよろしいかと思います。”

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営業時間:平日10~20時

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なお、商品へのお問合せについては、内容によって Aleather の専属職人へ確認をとりご案内する場合がありますので、お返事に少々お時間を頂く場合がございます。予めご了承くださいませ。”